トランプ前米大統領が元不倫相手に「口止め料」を支払い、隠すために業務文書を偽造したとされる事件で28日、弁護側・検察側の双方が米ニューヨークの裁判所で最終弁論を行い、裁判が結審した。29日から陪審員の評議が始まる予定。
コラム「トランプ法廷」⑪
米国の大統領経験者として、初めて刑事訴追されたトランプ氏。コラム「トランプ法廷」では、前代未聞の 裁判が映し出すものを随時、現場から報告していきます。
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米メディアによると、弁論は午前10時前から始まり、休憩を挟みながら午後8時近くまで続いた。最初に弁論を行った弁護側は、検察の主要証人だったトランプ氏の元顧問弁護士マイケル・コーエン氏らについて「信用性がない」と指摘。「証拠の一片もない」などとして、無罪を言い渡すよう求めた。
一方、検察側はこれまで公判…